リモコンエンジンスターターを取りつける
OPEL VITA 1.4GLS(y96/XG140/RHD)
おことわり
当ページで紹介している取りつけ方法等は私が個人的に調べた範囲のものでしかありません。嘘は書いていませんが、この資料を参考に何らかのアクセサリ等を取りつけて同じように動作する保証はどこにもありません。
また、一般的に国産のこの手のアクセサリは専用ハーネスが提供されている車種以外での動作を保証していませんし、何らかのサポートを受けることも出来ません。取り扱い説明書・外箱等の説明をよく読んでから購入してください。
特に本ページで取り上げたユピテル社製のアクセサリに関しては外箱に車種別専用ハーネスの設定されていない車種・輸入車への取りつけを禁止する記述があります。本ページの内容を元にユピテル社に問い合わせ等しないように重ねてお願いします。
土地柄冬季間はリモコンエンジンスターターはもはや必需品です。M/T車ならばあきらめますが、嫌々ながらもA/T車に乗っている以上はこれを付けないと気がおさまりません(笑)
とりあえず、BMWでのセキュリティの取りつけで自信がついた私は(^^;ごく普通の国産スターターを購入しました。購入したのはユピテル社のVE-E130R(以下130R)です。当然ながらヴィータ用のハーネスなど用意されていないので、ちょん切って使う用に一番安い日産車用のハーネスを同時に購入しました。
今回の機種選定に関しては以下の点をポイントに絞りこみました。
メーカー的には以前取りつけた事のあるコムテック社の物がマニュアル等しっかりしていて良いと思ったのですが、上記の条件に合うものが無かったためあきらめました。最終的には深く悩まず衝動買いしてしまいましたが・・・
さて、とりあえず必要な信号を洗い出して見ます。
1. | キーシリンダーのスイッチ ヴィータのキーシリンダーのスイッチは左記のような接点になっている模様。 ちなみに、キーシリンダ上の表記はB=OFF/I=ACC/II=ON/III=STARTです。 |
130R側はこのような配列になっています。 +B=30 IG1=15 IG2=15A ST1=50 ACC=ACC に、それぞれ接続します。 |
2. | Pポジション検出用信号 ヴィータでPポジションを検出するのは難しいです。 FとHはキーON時に+12Vに結線されています。 キーシリンダースイッチの緑色のコードがそうです。シフトロック/解除でソレノイドを動作させるために+12Vとアースに変化します。 ただし、これはあとで分かったのですがこのソレノイドはキースイッチがACC以上に無いと動作しません。ターボタイマー機能を使用する場合キーを抜いたあとでもPポジションを維持しなければなりませんので、正常に動作しません。(ヴィータはターボ車では無いので関係ありませんが、アフターアイドリングさせたい場合他の信号を拾うようにしないと駄目です) なお、130Rでターボタイマー機能を使用しないのであればPポジションではなくフットブレーキ信号でも代用出来ます。 |
|
3. | エンジン始動確認用L端子の信号 メーターパネルのチャージインディケーターへの配線を使用します。 メーターパネルへの配線で青/白がそうです。 |
|
4. | ドアロック・アンロック用信号 130Rではオプションのダイオード入り接続ケーブルを購入する事により、ネガティブコントロール(動作時にアースに落ちる)することが出来ます。 ドアロック制御モジュール(ロックモジュール)は運転席足元のECUの裏(奥)側にあります。 ドアのアクチュエーター/スイッチから来ている信号の茶/赤と茶/白をアースに落とす事でそれぞれ、オープン・クローズ(逆かも)制御出来そうです。 |
ドアロックの配線はまだ未接続なので動作確認はしていません。 |
5. | ハザード制御用信号 調査中 |
|
取付け
まずは、ハンドルの下のカバーを外します。ハンドルを90度回転させると隠しネジがあります。ネジのカバーを小さなマイナスドライバーで外したらネジを外します。このネジはプラスティック製ですので、壊さないように注意して取り外します。反対側(左側)にもあります。
下のカバーは3ヶ所のネジで止まっています。まずはネジを3本外します。
でも、これだけでは外れません。
(写真撮ってません。後日追加予定)
この状態でカバーがグラグラになります。
キーシリンダーの回りに付いているゴムのカバーはまっすぐに引っ張ると外れます。斜めに引っ張ってしまうと割れるので注意!!
(写真撮ってません。後日追加予定)
そうしたら下のカバーを外します。上のカバーにはめ込まれている(逆??)状態です。
晴れてキーシリンダーのスイッチ部分を拝むことができます。
矢印の束線部をテープをはがしてバラします。(コルゲートチューブにフェルト状の布が巻いてあります)
バラした配線に横取りコネクタで配線して行きます。同じ色の違う線があるので注意します。
シリンダースイッチの所に来ている線は以下のとおりです。
シリンダー側 | 働き | 用途 | 名 |
赤(極太) | 常時+12V | 電源 | +B |
黒(太) | ONとSTARTで+12V | エンジン用 | IG1 |
黒(細) | ONで+12V | エアコン・ヒーター用 | IG2 |
赤/黒 | STARTで+12V | スターター用 | ST |
赤(細) | ACC/ON/STARTで+12V | ラジオ用 | ACC |
赤(細) | PBSL(J) | キーロックソレノイド用 | |
緑 | PBSL(J) | キーロックソレノイド用 |
スターター関係の配線は「名」のとおり繋げば問題ありません。
(ハーネスにより線色が違うと思うので、線色は省略)
Pポジション検出にキーロック用ソレノイドの電源を使用しました。緑色の方がPポジションで信号が変化します。
L端子の配線はココです。ちょっと写真がアップ過ぎてわかりにくいですが・・・エアバッグの黄色いケーブルが目印になりますね。
ケーブルが束線されて3又になっている部分です。バラすと中に「青/白」の線がありますので、そこに接続します。
この時点で一般的なリモコンエンジンスターターに必要な配線は出来上がりました。
本体を設置して間違いがないか確認しましょう。
本体はここに実に微妙にイイ感じですっぽりと収まりました。2つのコネクタが見えるだけです。
奥側にビームが走っていてそれにタイラップで固定しています。
これでリモコンスターター部分は完成です。
配線に間違いがないかもう一度良く確認します。そして、コネクタを挿したら各種信号の登録(130Rは各信号のネガティブ・ポジティブ検出を学習するために最初に登録操作をしないと動作させられません)が正常に行われる事を確認します。
その後、実際に始動出来るか確認です。(異常時に緊急停止させられるようにPポジション検出のために接続したロックレバーに手をかけて置きます)
ピッ・・・ ピロリロリッ・・・ リロリロピッ・・・
ブルルン!(やった!!
スターターが引きずりすぎていないか耳で確認します。OKです。
ピロリロピロリロリッ!(始動確認もOK! ちゃんとアンサーバックで返ってきます。
大成功です。
今度は、キーレス部分をやっつけないと駄目ですね。詳細を鋭意調査中です!!
(準備編)2003.03.15 みさき
2003.09.27
2003.10.01